新築リフォーム家づくりは松本住建

「建てる前に知っておきたい!」素材を選ぶということ|総まとめ編|素材は“家の部品”ではなく“人生の質”を決める

こんにちは。
栃木県で注文住宅を手がけている松本住建です。

ここまで私たちは、「素材を選ぶということ」というテーマで、床材編・壁材編・天井編とお届けしてきました。

床は毎日触れる場所。
壁は視界に入り続ける存在。
天井は空間の質を静かに左右する要素。

それぞれの回でお伝えしてきたのは、単なる材料比較ではありません。

私たちが本当に伝えたかったのは、

素材は“家の部品”ではなく、“暮らしの質を決める存在”だということです。

本記事では、シリーズ全体を振り返りながら、素材選びが住まいと人生にどのような影響を与えるのかを、あらためて整理していきます。


なぜ「素材選び」は後回しにされやすいのか

家づくりの打ち合わせでは、

・間取り
・資金計画
・住宅設備
・性能(断熱・耐震)

といった項目が優先されることが多く、素材は最後の方に検討される傾向があります。

もちろん、性能や構造は非常に重要です。
しかし実際に住み始めてから、毎日触れ、目にし、体感するのは“素材”です。

床の足触り。
壁の質感。
天井の高さと光の広がり。

それらは日々の感情に、想像以上に影響を与えます。

素材がもたらすのは、スペックではなく“感覚”。
そして感覚の積み重ねが、暮らしの満足度を形づくります。


床材編でお伝えしたこと|触れる素材は記憶に残る

床は、家の中で最も体と接する面積が大きい素材です。

無垢材の温もり。
複合フローリングの安定性。
水まわりに適した機能性床材。

それぞれにメリットがあり、優劣ではなく“相性”の問題です。

私たちが大切にしているのは、

・見た目だけで選ばない
・価格だけで判断しない
・10年後の姿を想像する

という視点です。

素材は経年変化します。
その変化を「劣化」と捉えるか、「味わい」と捉えるかで、住まいへの愛着は大きく変わります。

床材は、家族の時間を静かに刻み込んでいく存在なのです。


壁材編でお伝えしたこと|空間の印象は壁で決まる

壁は、面積が大きい分、空間の印象を大きく左右します。

ビニールクロス。
織物・紙クロス。
塗り壁。
木質系素材。
石やタイル。

それぞれに特性があり、コストや施工性、メンテナンス性も異なります。

現実的には、ビニールクロスが中心になることも多いでしょう。
それ自体が悪いわけではありません。

重要なのは、

「どこにコストをかけ、どこを整えるか」

という戦略的な判断です。

すべてを最高級にすることが正解ではありません。
暮らしの中で“効く”場所に適切な素材を配置する。
それが、バランスの取れた家づくりにつながります。


天井編でお伝えしたこと|見えない贅沢が質を上げる

天井は、意識されにくい存在です。
しかし高さや形状は、開放感や安心感に直結します。

・高くして広がりを出す
・標準高さで安定感を出す
・あえて低くして包まれる空間をつくる

天井は「高い方が良い」という単純な話ではありません。

空間の目的に合わせて設計することが重要です。

主張しすぎない天井。
しかし、確実に空間の質を底上げする天井。

それが、私たちの考える“見えない贅沢”です。


素材選びで最も大切な視点

シリーズ全体を通して一貫しているのは、

素材は「正解を探すもの」ではなく、「価値観を映すもの」だという考え方です。

・何を心地よいと感じるか
・どんな時間を大切にしたいか
・10年後も好きでいられるか

家づくりは、自己理解のプロセスでもあります。

素材を丁寧に選ぶということは、
自分たちの暮らし方を丁寧に考えることと同義です。


コストと満足度の本当の関係

予算には限りがあります。

だからこそ私たちは、

・全面ではなく“ポイント使い”をする
・将来交換しやすい部分としにくい部分を分ける
・長期的に見て価値が残る素材を優先する

といった考え方を大切にしています。

たとえば、後から変えにくい床や天井は慎重に。
将来貼り替えが可能な壁クロスは現実的に。

このような判断が、結果的にコストパフォーマンスを高めます。


素材は「愛着」を育てる

家は完成した瞬間がピークではありません。

住み始めてから、

・子どもが走り回り
・家族で食卓を囲み
・季節の光が差し込み

そうした日常の積み重ねによって、家は“我が家”になります。

そのとき、素材が与える印象はとても大きい。

手触り。
光の反射。
木目の表情。

それらが少しずつ記憶に重なり、住まいへの愛着へと変わっていきます。

素材選びは、単なる仕様決定ではありません。

未来の愛着を設計する行為なのです。


私たちが目指す家づくり

私たちは、流行を追いかける家づくりを目指しているわけではありません。

・派手さよりも落ち着き
・瞬間的な感動よりも長期的な満足
・見た目の豪華さよりも本質的な質

素材は、その思想を最も正直に表します。

住み始めてから10年、20年経ったときに、

「この素材にしてよかった」

と感じてもらえる住まいをつくること。

それが、私たちの目指す家づくりです。


まとめ|素材を選ぶことは、人生の質を選ぶこと

素材は家の一部です。
しかし同時に、日々の感情を形づくる存在でもあります。

床、壁、天井。

それぞれが独立しているようで、実はすべてが連動しています。

素材の選択は、小さな判断の連続です。
けれど、その積み重ねは大きな違いを生みます。

これから家づくりを考える方にとって、このシリーズが、

「どんな家にしたいか」ではなく、
「どんな暮らしをしたいか」を考えるきっかけになれば幸いです。

素材を選ぶということ。
それは、住まいの質を決め、そして人生の質を整えていくことなのです。

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